長編記録映画                        2005/1/14

時代(とき)()て・多喜二(たきじ)」製作ニュース No4

発行:映画「時代を撃て・多喜二」製作委員会

102-0074東京都千代田区九段南4-6-1九段シルバーパレス904

(有)文エンタープライズ内 TEL/FAX 03-5212-1383

仮題多喜二の時代》を変更、正式題名を

記録映画時代(とき)()て・多喜二(たきじ)に決定!

 映画の完成が近づく中、何時までも<仮題>のままにはして置けないと題名決定会議を開き、カンカンガクガクの討論の末、上記の題名に決定しました。

 いまの時代にこそ、多喜二の文学、多喜二の生き方、多喜二の勇気が必要なのだとの思いを込めての命名です。よろしくお願いします。

“多喜二は普通の生活人だったからこそ・・・”

〜シカゴ大学教授ノーマ・フィールドさんインタビュー〜

 1月11日は我孫子市の白樺文学館で最後のロケーション。この日は多喜二と志賀直哉の間の往復書簡など貴重な資料の収録とともに、シカゴ大学教授ノーマ・フィールドさんのインタビュー撮影が行なわれました。

 アメリカにおける多喜二研究の第一人者で、源氏物語の研究家でもあるノーマさんは「アルグレイブ刑務所におけるイラク人捕虜に対する虐待は多喜二が告発した拷問と変わっていない。欧米でもいまこそ多喜二に学ぶことが必要・・・」「多喜二も、彼のまわりの人々も特別な人ではない普通の生活人でした。その多喜二が時代に向き合うことで、時代を動かす作家になったのです。」など、流暢な日本語で情熱的に語りました。そして、撮影終了後5万円のカンパをスタッフに手渡したのでした。

 なお、井上ひさしさんと小森陽一さんとの対談は、井上さんのご都合がどうしてもつきませんでした。

総時間50時間の収録テープを90分に!

〜赤坂パナソニック編集室で編集作業開始〜

生前の松田解子さんのインタビューなど一昨年の先行撮影、昨年2月の小樽多喜二祭の収録なども含め、収録テープの総時間数は50時間(3000分)に及びました。これを90分にまとめ上げていく編集作業が赤坂のパナソニック編集室で始まりました。

監督と編集スタッフが50時間分のテープに目を通すだけでも大変です。そして、シナリオに沿って最も効果的な部分を切り取り、映像と音声のモンタージュを組み立て行く、気の遠くなるような作業が連日続いています。映画製作の中で一番苦しくて一番楽しい時間です。

池田博穂監督は「何よりも面白い映画を、との思いでシナリオを書き、撮影してきたけど、予定以上に面白い映画になりそうです。」と自信満々語っています。

東京2/12・15・横浜2/18・札幌2/18完成試写

2・25小樽、2・26札幌、3月中旬神奈川・伊勢原

〜全国各地で順次公開〜

 すでに前号ニュースで2/12・富士フィルム試写会をお知らせしましたが、続いて2/15・東京・新橋TCC試写室(13:00〜15:30〜)、2/18神奈川・横浜市神奈川区公会堂(18:30〜)、2/18北海道・札幌高校教職員センター(18:00〜)などの完成試写会が決定しています。

有料上映会は多喜二が青春時代を過ごした小樽を皮切りに各地で開催されます。2月25日小樽マリンホール(1日3回上映)、2月26日札幌アーバンホール(1日5回上映)、さらに3月11日(もしくは12日)神奈川・伊勢原市民文化会館など、全国各地で上映計画が進行中です。また治安維持法犠牲者国家賠償要求同盟広島県本部などから早くもフィルム貸し出しの問い合わせが来ています。(※フィルム貸出料金は観客数200人単位で貸出料10万円です。)

赤旗日刊紙1/10)が社会面で報道

〜市民団体、民主団体の中で高まる期待〜

 1月10日赤旗日刊紙・社会面は「“社会を変える勇気を伝えたい”多喜二の記録映画、来月完成へ」との見出しで、撮影風景の写真を添えて記録映画「時代を撃て・多喜二」の紹介記事を掲載しました。

 翌11日には文化・学術面のコラム「朝の風」が「ソ連崩壊と小林多喜二」とのタイトルで、旧ソ連で多喜二の文学が<専制に対する秘めた抗議>として翻訳されていた事実に言及しながら、私たちの記録映画について触れています。

 更に翌12日には、3面の特集「まるごと考えよう!?日本国憲法」<第4部人権について>のコーナーで、多喜二の写真とともに「多喜二の告発と戦後の決意」という特集記事が掲載されました。この記事は直接今回の映画製作に触れたものではありませんが、憲法改悪問題が9条問題だけに限らないこと、ビラ配布に対する不当弾圧が続くいま人権問題が大切であること、多喜二の生涯と文学の意味を再確認すべきことを訴えています。

 製作委員会では上映成功に向けて、さまざまな市民団体、民主団体、労働組合などへの協力要請活動を進めていますが、何処でも「シナリオを読んで感動したよ」「若い人にぜひ見て貰いたいね」など、心強い励ましの声を掛けて頂いています。

引き続き協賛金と出資金拠出に御協力を!

〜おかげさまで募金総額が400万円を越えました〜

 全国各地から製作委員会に寄せられた協賛金の総額は2月10日現在400万円を越えました。出資者の出資金合計額は現在1800万円。目標に対して、協賛金で600万円、出資金で200万円が未到達です。運転資金の借り入れによって映画の完成と上映開始の見通しは立ちましたが、上映成功のための活動費、宣伝費などの資金が必要です。引き続き協賛金及び出資金拠出へのご協力をお願いします。(※なお、<協賛金3万円以上応募の方のタイトル表示>は、残念ながら編集作業の都合により1月20日で締め切らせて頂きます。)

郵便振込票 00220−1−112759記録映画「多喜二の時代」製作委員会